ラグビーの世界ランキングの算出方法とは
いよいよラグビーワールドカップが開幕した(注:記事更新2019年9月25日)。
私のラグビーの観戦歴としてはたまにNHKで放送していた大学ラグビーを見るくらいだったのだが、最近ではスーパーラグビーに日本のチームであるサンウルブズが加入したのでJ SPORTSでスーパーラグビーをチェックするようになった。
ちなみに2020年のシーズンを最後にサンウルブズがスーパーラグビーから除外されることが主催者から発表されている、残念。
この記事を書いている2019年9月7日現在、ラグビー日本代表の世界ランキングは10位である。
この世界ランキングはどのように算出されているのか、気になったので調べてみた。
こういうものをネットで調べるのは結構面倒なイメージがあったのだが、ありがたいことにラグビーの国際競技連盟であるワールドラグビーがしっかりと説明してくれていた。
▼最新の世界ランキング(男子)
https://www.world.rugby/rankings/mru
▼世界ランキングの説明
https://www.world.rugby/rankings/explanation
引用 >>>
男女ワールドラグビー世界ランキングは「ポイント交換システム」を使って計算されます。試合結果によってチームはお互いのポイントを奪い合います。つまり、勝チームが集めたポイントの数を負けチームは失います。これらのポイント交換は試合結果、対戦チームの優劣関係、勝負の点差(マージン)、そしてホームアドバンテージなどの要素を考慮しながら計算されます。ラグビーワールドカップ決勝戦では、通常の2倍のポイントが交換されます。その他、国際試合は通常どおりの交換システムが適用されます。
<<< 引用ここまで
要するに試合をして勝った方に負けた方のポイントが移動するというわけだ。
上で紹介した最新の世界ランキング(男子)では各国の持っているポイントも確認できる。また、ページ右上の部分で言語の設定を日本語から英語に変更すると、右側のLATEST DOCUMENTSにこれから行われる試合でランキングがどう変動するか説明された記事があるので、読んでみるのもアリだと感じた。
ちなみにその記事によると、9月6日に行われた日本vs南アフリカの試合では、
・試合前
日本(10位)77.21ポイント
南アフリカ(5位)86.83ポイント
・試合結果
日本 7 ー 41 南アフリカ
南アフリカが15点を超える得点差で勝利
・試合後
日本 76.70ポイント -0.51ポイント
南アフリカ 87.34ポイント +0.51ポイント
となるようである。
これから始まるラグビーワールドカップでは世界ランキングの変動にも注目してみるのも面白いのではないだろうか。
🌱ネタのタネ🌱
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●ポイントの差が10ポイント以上離れているとき、上位のチームが勝利してもポイントの移動は行われない。
●一度の試合で移動するポイントの最大値は3ポイント(ポイントの差が10ポイント以上低い側が15点差を超える点数差で勝った場合3ポイント移動する)。
●ラグビーワールドカップ2019の日本の予選プールの世界ランキングの状況は2019年9月2日時点で
上から
アイルランド(2位) 88.86
スコットランド(7位)81.00
日本(10位) 77.21
サモア(16位) 69.08
ロシア(20位) 64.81
決勝トーナメントに進めるのは上位2チームなので、ランキング下位のチームには確実に勝利した上で、アイルランドかスコットランドから勝利を挙げなければ決勝トーナメントには進めない。
他のスポーツの世界ランキング算出方法
★★★★★★★★★★★
ラグビー以外のスポーツのランキング算出方法もちょこっと調べてみた。
調べたスポーツはサッカー、バレーボール、バドミントン、卓球、テニス、野球。
結果を先に言うと、ラグビーのようなポイントを交換する方式はサッカーだけで、あとは大会の成績に応じてポイントが付与されて、それを合計する方式だった。
1試合毎にポイントを交換する方式
|サッカー
2018年のロシアワールドカップ後に、ラグビーと同じように試合ごとに結果に応じてポイントが増減して、それを基にランキングが作成されるように変更された。
計算方法がラグビーよりも複雑で、ちょっと解説できそうにない。
興味のある方は自分で調べてみてほしい。
最新のFIFAランキング:The FIFA/Coca-Cola World Ranking - Ranking Table - FIFA.com
参考サイト:FIFAランキング - Wikipedia
大会毎の成績(順位)に応じて
ポイントが付与されたものを合計する方式
|バレーボール
それぞれの直近の大会の順位を数値化(ポイント化)したものを合計し、強さを表す方式。
対象となる大会は
世界選手権、オリンピック、ワールドカップ ー 4年ごとに開催
ワールドグランプリ(女子)、ワールドリーグ(男子) ー 毎年開催
世界ランキング(男子):http://www.fivb.org/en/volleyball/VB_Ranking_M_2018-10.asp
世界ランキング(女子):http://www.fivb.org/en/volleyball/VB_Ranking_W_2018-10.asp
参考サイト:世界ランキング|公益財団法人日本バレーボール協会
|バドミントン
大会毎の成績(順位)に応じてポイントが付与される。
有効期限は52週。その中でポイントの高い10大会の合計。
世界ランキング:Rankings | BWF Fansite
参考サイト:BWF世界ランキング - Wikipedia
|卓球
大会毎の成績(順位)に応じてポイントが付与される。
有効期限は12ヶ月。世界選手権と世界団体選手権は2年毎に開催なので有効期限も2年。
その中でポイントの高い8大会の合計。
世界ランキング:Rankings - International Table Tennis Federation
参考サイト:ITTF世界ランキング - Wikipedia
|テニス
大会毎の成績(順位)に応じてポイントが付与される。
有効期限は52週。その中でポイントの高い18大会の合計(女子は17大会)。
例外1.ツアーファイナルのポイントだけは19大会目として18大会の合計に追加できる。
例外2.出場義務のある大会はポイントが加算対象の18大会のポイントより低くても優先的に加算されてしまう。
世界ランキング(男子):Rankings | ATP Tour | Tennis
世界ランキング(女子):Women's Tennis Scores | WTA Tennis
参考サイト(男子):男子プロテニス協会 - Wikipedia
参考サイト(女子):女子テニス協会 - Wikipedia
|野球
大会毎の成績(順位)に応じてポイントが付与される。
直近4年間の大会のポイントの合計っぽい。
細かい規定が書いてあるページを発見できなかった。
世界ランキング:WBSC Rankings