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国語辞典の歌

 国語辞典に載っている言葉の意味と、その例文を歌詞にして音楽にのせネット配信している「Dictionary」(ディクショナリー)というサイトが、再生回数100万を超え、今、話題を呼んでいる。

 

 そもそものスタートは、私塾「野生児」の塾長である今西さんが教材のひとつとして生徒たちに提供し始めたことがきっかけだった。最初は宿題として生徒に作らせていたが、その後は、生徒たちが自主的に作るようになったという。

 

 取り扱う言葉も「愛」や「恋」といったものから、「山」や「川」。「機械」や「政治」など幅広く、四字熟語やことわざを使った歌も作られている。また、使われている音楽も、JPOPから映画、ゲームのBGM、演歌や童謡と実に幅が広いのもの魅力のひとつになっている。

 

 「野生児」に通う小学6年生の女の子は、「愛」について、次のような作詞をしている。

 

 小学4年で習う「愛」

 漢字検定7級「愛」

 だけど私は保育所の

 年長組みで覚えたわ

 

 「愛」は愛する、可愛がる

 「愛」は男女がしたいあう

 だけど私の知る愛は

 愛し愛されなかったわ

 

 大人は誰も教えてくれない

 私が感じた「愛」はなに

 辞書が私に教えてくれた

 私が感じた「愛」は「恋」

 

 この「国語辞典の歌」を考えた今西さんは「まさか、ここまで生徒達が熱中してくれるとは思いませんでした。やってみるとわかることですが、『愛』という言葉でも、辞書によって表現が変わります。また同じ辞書でも、時代によって『愛』の言葉の意味が若干変化しているので、その違いを曲にする生徒もいます。上級者になると1つの言葉に対して、日本語と英語と古文の辞典を使って比較表現したりするので、おもしろいですよ」とコメント。

 また、今後の目標について聞いたところ、「海外の人たちに、日本語を学ぶ教材として提供できればと思っています。また、今はあまり使われなくなった日本語。例えば「いそしむ」とか「うやまう」とか、そういった美しい意味のある日本語を音楽にのせていきたいですね。個人的にはテクノミュージックが好きなので、日本語の意味と音楽と映像の3つを融合できればいいな、と思ってます」と語った。

2020年02月23日 0時50分 
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※ GA Journalの記事内容はフィクションであり実在の人物・団体とは一切関係ありません

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