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スーパーセンチナリアン予備軍

2020年を迎える年始、93歳になる祖母が「お泊まり」にやってきた。祖母は大正15年、農家の生まれで、14人きょうだいの次女。長女を含む数人が若年で亡くなっているため、実質の長女(時には親代わり)として、長い間、幼いきょうだいの面倒を見てきた。今は、ケアセンターで悠々自適な暮らしをしている。


ウチには、小鳥が1羽いる。そして、リビングの片隅にはプレゼントされた小鳥の置き物がある。大晦日の夜、わが家に到着した祖母は、杖をつきながらゆっくりとリビングに進み、大きな声で第一声を発した。「あんた、ピーちゃん、元気なの、これ。... ... ぜんぜん動かないけど」。


祖母との時間は、こんな大ボケがあるから、たまらない。ある時、祖母の妹との電話では、こんな会話が聞こえてきた。「うん、まぁよく眠れるんだけどねぇ。毎日毎日、夢に出てくるのは、死んだ人ばっかりだよ。〇〇さんに、〇〇に。もうみぃんな死んでるもね。... ... うん、あんたもかい。やっぱりねぇ。生きてる人間、1人も出てこないって」。


祖母は、月に一度、定期健診のため病院に行っているが悪いところはひとつもなくて、診察はいつも数分で終わる。85歳を過ぎて、真っ白だった毛髪の根元が黒くなりだし、今では、かなり黒い髪が生えてきている。補聴器を欠かせなかった聴覚もなぜか復活し、前より聞こえるようになった。


「むかしみたいにたくさん食べられなくなった」と嘆くが、むかし本当にたくさん食べていただけで、今でもわたしの1.5倍くらいの量を、あっという間に食べてしまう。秋のある日を例にあげると、お寿司8貫、おかず数種類、ゆでとうもろこし1本、みかん1個、大福1個、という具合。


「スーパーセンチナリアン」は、110歳に達した特別長寿な人々のことを指す。一般的には、老化に伴う免疫力の低下から、がんや感染症のリスクが高まるが、スーパーセンチナリアンはこのような致命的な病気を回避していることから、良好な免疫システムを保っていると考えられている。


手仕事が大好きで、冬は、もっぱら編み物に勤しむ祖母。「ばあちゃんもういつ編めなくなるかわかんないからね、今のうちに編んでおこうと思って」という言葉を、10年ほど前から聞いていて、やっぱり今年も聞くことができた。スーパーセンチナリアンまでは、まだ少し先が長いけれど、... きっと持ってる、CD4陽性キラーT細胞! MH

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