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あいかわらず

2020年(正確には2019年12月)に COVID-19 が蔓延して、世の中が変わった。2022年2月24日にはロシアによるウクライナ侵攻が始まり、同7月8日には元首相の暗殺事件が発生。世の中の空気は、ますます変わってきている。


その間、しばらく執筆を休んでいた。世の中がどれほど変わっても、変わらないものがある。その代表格が「人間」であり「自分」でもある。


家族の中で、COVID-19 のワクチンを受けた者もいるし、わたしを含め、受けていない者もいる。「接種は強制ではなく任意、お互いに個々人の考えを尊重しよう」という話をした。親子でも夫婦でも親族同士でも、意見や選択は違っていい。違うことを受け入れ、尊重していい。


これは宗教にも言えること。日本国憲法第20条に「信教の自由」がある。宗教までいかずとも、人にはみな何かしら「信じるもの」があり、それは、多くの場合、人それぞれ違っている。「何を信じるか」は、生きていく上で割と重要だが、必ずしも近くの人々と一致していなきゃいけないものでもない。


しきりに「多様性」という言葉が叫ばれる背景には、いま、実は、画一化された世界が広がっていることがあると思う。


世界中の人々が同じスマートフォンを持ち、同じアプリを使い、似たような暮らしを好んでいる。人間の始まりと終わりも、画一化している。世界中の多くの人間が病院で生まれ、病院で死を迎える。そんな世界の中で、わたしたちは多様性を求め、個性を求め、自分らしい生き方を探している。


この2年間、わたしの基本的生活はさほど変わらなかった。状況に合わせることはあっても、実は、なんとなく合わせているふりをして、やり過ごしていたり。人は、そのように柔らかくできている。変わりゆく世の中にいて「あいかわらず」な自分。個人の尊厳が傷つけられることが増えたいま「相変わらず」を「愛変わらず」に変換しておきたい。


あなたもわたしも、ただ素直に自分を生きていい。管理される必要などないのだから。

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