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大腸検査

数年ぶりに、健康診断を受けた。


飲まず食わずで会場に行き、4本もの血液を採った。肺の撮影の後、バリウムを飲み干し、体を右に左にと傾けて胃のレントゲンも。どうでもいいけれど、検査技師さんの発する声がとても聞き取りづらく、体の向きは、ほぼ勘だった。


マイクの調子が悪いのか、はたまた検査技師さんの滑舌が悪いのか。「はい、もうちょっと、〇に向いてください」。右か左かを言っているのだろうが、その部分だけがくぐもって聞き取れない。右も左もわからないって、まさに、このこと。


数週間後、検査結果が届いた。当日持参した検便キットの結果も同封されている。「大腸がん検診の結果、精密検査をお勧めします」との文字。その検査方法には「免疫学的便潜血検査」とある。「1日目 陽性」「2日目 陰性」。この結果を見て、思わず吹き出した。


だって1日目は、こんな時に限って、とっても、とっても便秘だったのだ。粘りに粘って出てきたのはウサギのような... 硬度も高い。で、一番困ったのが、便の採取。ウサギが硬すぎて表面がツルッツルなので、採取キットの凹凸が施された先端部が、ウサギに引っかからないのだ。


トイレの中でひとり悪戦苦闘し、何とか、わずかなウサギを採取。こんなもの(の一部)を提出して良いのか?と悩んだが、もう日数がなかった。そりゃ、あるでしょう、潜血も。ちょっと痛かったしね。


「わたしも一度引っかかったんだけど、便秘っぽくて、あ、ちょっと切れたかな?って思った時だったから、陽性で来たけど、精密検査には行かなかったよ」。少し前に、ちょうど現役看護師の友人からそんな話を聞いていたから、まぁ、そういうこともあるよね、と用紙を静かに封筒に戻し、資源ゴミへ。


ちなみにもうひとつ、引っかかったものがあった。それも体質らしく、会社員時代の健診でも、いつも要精密検査とされていた。「この数値、母も祖母も高いしなぁ。でも祖母なんて92歳でぴんぴんに元気だし」。一考し、こちらも、やはり資源ゴミへ。


この健康診断に何の意味があったのか、一番疑問に思っているのは、わたし自身である。MH

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